パートデザインツールは複雑なソリッド部品のモデリングのためのツールを提供することを目的とし、フィーチャー編集による方法をその基盤としています。パートデザインツールはスケッチャーワークベンチと複雑に関係しています。
スケッチとはソリッド部品を作成、編集するための基本となる要素のことです。作業の流れを要約するとこうなります:まず最初に2D形状を含むスケッチを作成します。次にスケッチに対してソリッド作成ツールを使用します。この時に利用可能なツールは以下の通りです。
将来のリリースではさらなるツールが計画されています。
パートデザインワークベンチで非常に重要となるコンセプトはスケッチのサポート(支持物)です。スケッチは標準面(XY、XZ、YZとそれらに平行な面)上または既存のソリッドの面上に作成することができます。後者の場合、既存のソリッドがスケッチのサポートとなります。ツールの中にはサポートを持っているスケッチに対してだけ使用できるものがいくつかあります。例えばポケットです - サポートがない場合、マテリアルからは何も取り除かれません!
いったんソリッド形状が作成されれば面取りやフィレットといった変更やミラーやパターンといった変形を行うことができるようになります。
パートデザインワークベンチは一つのつながったソリッドを作るためのものです。複数のソリッドはアセンブリワークベンチで取り扱うことができます。
パートデザインツールは全てパートデザインを読み込んだ時点で表示されるPart Designメニューにあります。
ここにはスケッチャーワークベンチのツールも含まれています。これはパートデザインモジュールがそれらと深く関係しているからです。
オブジェクト作成のためのツールです。
拘束はスケッチ要素間にルールを設定したり、垂直軸や水平軸に従ってスケッチをロックしたりする場合に使用されます。
ソリッドオブジェクトの作成、既存のソリッドオブジェクトからのマテリアル削除を行うためのツールです。
既存のオブジェクトの修正のためのツールです。修正するオブジェクトは選択できます。
既存のフィーチャーを変換するためのツールです。変換するオブジェクトは選択できます。
パートデザインワークベンチのために作成されたいくつかのオプション機能です。
フィーチャーのプロパティには二つのタイプがあり、Propertyテーブルの下にあるタブを使ってアクセスすることができます:ViewプロパティとDataプロパティです。フィーチャーを編集した時に開くダイアログからアクセスできるフィーチャーのプロパティは全てDataタブに表示されます。
全てのフューチャーは配置情報をもっていてDataプロパティテーブルから制御することが可能です。部品の配置情報は座標系を使って制御します。注意:配置(Placement)オプションはフィーチャーの物理的な寸法には影響を与えません。たんに空間内での位置を制御するだけです!
角度情報は軸(Axis)オプション(下記)で使用される角度を指定します。ここで角度を設定し、軸(Axis)オプションで角度処理で使用される軸を設定します。 フィーチャーを指定された軸の周りに対して指定された角度だけ回転させます。 典型的な使用例は必要になった回転体を作成する場合でしょうが、既に存在するフィーチャーと位置を合わせるためにフィーチャー全体を一定量だけ回転させる必要がある場合にも使用できます。
このオプションは作成したフィーチャーを回転させる際に使用する軸を指定します。回転量に関しては角度(Angle)オプション(上記)で指定された値が使用されます。 このオプションは三つの値をとり、ツール上のx、y、zのそれぞれの入力欄に数値が指定されます。一つ以上の軸に対して値を指定すると各軸の周りに指定した角度だけパーツを回転させます。 例えば角度15°を設定して、xに1.0を、yに2.0を指定すると作成済みのパーツがx軸周りに15°、y軸周りに30°回転します。
位置(Position)は全ての寸法が参照する基点を指定します。このオプションは三つの値をとり、ツール上のx、y、zのそれぞれの入力欄に数値が指定されます。一つ以上の入力欄に対して値を指定すると対応する軸に沿って指定された単位量だけパーツが移動します。