このページには、FreeCADの最も重要な設定機能を起動するためのさまざまな方法を示しています。
FreeCADは、そのデスクトップアイコンをダブルクリックするか、スタートメニューから選ぶことで起動することができますが、コマンドラインから直接起動することもできます。そうすることで、デフォルトの起動オプションを変更することができます。
コマンドラインオプションは、頻繁に変更の対象となっています。そのため、次のように入力して、現在のオプションを確認することをお勧めします:
FreeCAD --help
コマンドの出力から、使用可能なパラメータを確認できます:
使用方法: FreeCAD [options] File1 File2 ..... Allowed options: Generic options: -v [ --version ] print version string -h [ --help ] print help message -c [ --console ] start in console mode Configuration: -l [ --write-log ] arg write a log file -t [ --run-test ] arg test level -M [ --module-path ] arg additional module paths -P [ --python-path ] arg additional python paths --response-file arg can be specified with '@name', too
FreeCADは、configファイルからこれらのオプションのいくつかを読み込むことができます。このファイルには、binのパスに配置し、FreeCAD.cfgという名前を付ける必要があります。コマンドラインで指定したオプションは、設定ファイルの設定よりも優先されることに注意してください!
一部のオペレーティング·システムでは、コマンドラインの長さが非常に短いという制限があります。これらの制限を回避する一般的な方法は、応答ファイルを使用することです。応答ファイルには、単にコマンドラインと同じ構文を使用するconfigファイルです。コマンドラインで使用するresponseファイルの名前を指定した場合は、コマンドラインに加えて、このファイルがロードされ、解釈されます:
FreeCAD @ResponseFile.txt
もしくは:
FreeCAD --response-file=ResponseFile.txt
ユーザには開示していないオプションがいくつかあります。これらのオプションは、例えばWindowsシステムで解釈されるX-Windowパラメータです。:
FreeCADは通常、GUIモードで起動しますが、コマンドラインから
FreeCAD -c
を入力して、コンソールモードで起動することもできます。コンソールモードでは、ユーザーインターフェイスが表示されません、そして、Pythonインタプリタのプロンプトが表示されます。そのpythonのプロンプトから、FreeCADGuiモジュールを除くFreeCADのすべてのモジュールやプラグインにアクセスでき、FreeCAD内部で実行されるPythonインタプリタと同様の機能を使用できます。 FreeCADGuiに依存するモジュールについても使用できない場合がありますので注意してください。
FreeCADはPythonを使う他のアプリケーションの内部、または、外部のPython shellから、Pythonモジュールとして利用することができます。このため、主となるPythonアプリケーションにFreeCADのLIBSがある場所を知らせる必要があります。その最善の方法は、一時的にsys.path変数にFreeCADのlibパスを追加することです。以下に示すコードを任意のpythonシェルで入力すると、FreeCADをインポートし、FreeCADをコンソールモードと同じ方法で実行できるようになります。
import sys
sys.path.append("path/to/FreeCAD/lib") # FreeCADのlibパスにしたがって変更してください
import FreeCAD
一度FreeCADをロードすれば、あなたが想像できるいかなる方法を用いて、ホストアプリケーションと情報をやり取りできるようにするのは、あなた次第です!
毎回のFreeCADの立ち上げ時に、その環境とコマンドラインパラメータを調べます。これは、実行時の情報の本質を保持している '構成設定'を構築します。この情報は、後でユーザーデータファイルまたはログファイルを保存する場所を決定するために使用されます。それは、異常終了を分析するためにもとても重要です。そのため、それはログファイルに保存されます。
設定変数名 | 概要 | MSでの例 | Posix (Linux)での例 |
---|---|---|---|
UserAppData | ユーザに紐付いたアプリケーションデータを保存するパス | C:\Documents and Settings\username\Application Data\FreeCAD | /home/username/.FreeCAD |
UserParameter | ユーザに紐付いたアプリケーションデータを保存するファイル | C:\Documents and Settings\username\Application Data\FreeCAD\user.cfg | /home/username/.FreeCAD/user.cfg |
SystemParameter | アプリケーションに紐付いたデータを保存するファイル | C:\Documents and Settings\username\Application Data\FreeCAD\system.cfg | /home/username/.FreeCAD/system.cfg |
UserHomePath | カレントユーザのホームディレクトリのパス | C:\Documents and Settings\username\My Documents | /home/username |
設定変数名 | 概要 | 例 |
---|---|---|
LoggingFile | ログを出力する場合は 1 | 1 |
LoggingFileName | ログ出力するファイル名 | C:\Documents and Settings\username\Application Data\FreeCAD\FreeCAD.log |
RunMode | これはメインループがどのように機能するかを示します。 '"Script"'指定されたスクリプトが呼び出された後、終了されることを意味します。 '"CMD"は、コマンドラインインタプリタを実行します。 '"Interenal"は、内部のスクリプトを実行します。 '"GUI"は、GUIイベントループに入ります。 '"Module"は、Pythonモジュールをロードします。 | "Cmd" |
FileName | 内容は実行モードに依存します | |
ScriptFileName | 内容は実行モードに依存します。 | |
Verbose | FreeCADの冗長レベル | "" or "strict" |
OpenFileCount | コマンドライン引数として開くことができるファイル数 | "12" |
AdditionalModulePaths | CMDラインで指定された追加モジュールのパス | "extraModules/" |
設定変数名 | 概要 | MSでの例 | Posix (Linux)での例 |
---|---|---|---|
AppHomePath | FreeCADがインストールされているディレクトリ | c:/Progam Files/FreeCAD_0.7 | /user/local/FreeCAD_0.7 |
PythonSearchPath | 検索モジュールのPythonパスのリストを保持しています。これは、起動時にある、実行中に変更することができます |
いくつかのライブラリは、システム環境変数を呼び出す必要があります。時々、FreeCADのインストールに問題があることがありますが、いくつかの環境変数が存在しないか、または誤って設定されていることが原因です。そのため、いくつかの重要な変数は、Configに複製され、ログファイルに保存されます。
Python に関連した環境変数:
OpenCascade に関連した環境変数:
システムに関連した環境変数:
下記の表は、ビルドバージョンに関する利用可能な情報を示しています。それのほとんどは、Subversionリポジトリからのものです。以下のものは、正確にバージョンを再構築するために必要です!
環境変数名 | 概要 | 例 |
---|---|---|
BuildVersionMajor | ビルドのメジャーバージョン番号。src/Build/Version.h 内で定義されています。 | 0 |
BuildVersionMinor | ビルドのマイナーバージョン番号。src/Build/Version.h 内で定義されています。 | 7 |
BuildRevision | ビルド時のSVNリポジトリのソースリビジョン番号。SVNが作成します | 356 |
BuildRevisionRange | 変更の範囲 | 123-356 |
BuildRepositoryURL | リポジトリのURL | https://free-cad.svn.sourceforge.net/svnroot/free-cad/trunk/src |
BuildRevisionDate | 上記リビジョンの日付 | 2007/02/03 22:21:18 |
BuildScrClean | チェックアウト時からソースが変更されていることを意味しています | Src modified |
BuildScrMixed | Src not mixed |
これらの構成エントリはFreeCADのブランディング機構に関連しています。詳細はブランディングを参照してください。
設定変数名 | 概要 | 例 |
---|---|---|
ExeName | ビルドの実行可能ファイルの名前。 FreeCADの異なるmain.cppのが使用されている場合、利用することができます。 | FreeCAD.exe |
ExeVersion | スタートアップ時に全てのバージョンを見せる | V0.7 |
AppIcon | アプリケーションにMainWindowで示している実行に使用されるアイコン | "FCIcon" |
ConsoleBanner | コンソールモードでプロンプトが表示するバナー | |
SplashPicture | スプラッシュスクリーンに使用されるアイコンの名前 | "FreeCADSplasher" |
SplashAlignment | スプラッシュウィンドウのテキスト配置 | Left" |
SplashTextColor | スプラッシャーのテキストの色 | "#000000" |
StartWorkbench | スタートアップ後に自動的に実行するワークベンチの名前 | "Part design" |
HiddenDockWindow | そのうち無効になる(セミコロンで区切られた)ドックウィンドウのリスト | "Property editor" |